いまはどこのお宅に伺ってもエアコンがあります。
一年を通じて冷暖房、あるいは除湿もしてくれるエアコンは便利なものですが、エアコンの人工的な風にどうも馴染めない、という敏感な方もたくさんいらっしゃいます。
エアコンがいけないというわけではありませんが、省エネのためにも健康のためにも、出来る限り使用は最小限にとどめるに越したことはないのです。
実は、私たちのご提供する家にはエアコンを極力使わない
で住むような『ある工夫』を施しているのです。

風の入口と出口をあらかじめ計画すると、いつでも風通しが良くなります
その工夫とは、『住まいの風通し』です。
風は家を通り抜けるものです。行き止まりや一方通行では住まいの中の空気はよどんでしまいます。
ですから、風の入り口と出口をあらかじめ計画的に住まいに配置しておく必要があります。
その際に大切なのが『間取り計画』です。
風通しのいい家とは「外を吹く風を肌で感じられる家」であること。
それは、窓が大きく日が差し込む明るい家であることが絶対条件で、それはすなわち外につながる開放的な家ということになります。
「最近の子供達は外へ出て遊ばなくなった」といわれます。もちろん自由に走りまわれる開放的な空間が少なくなったのも原因ですが、もうひとつの原因は家の中があまりにも快適になったからです。
雨が降ろうと雪が降ろうと、激しい太陽の光が降り注ぐ真夏であろうと、家の中にいれば年中変わらず快適な温度の中で過ごせるのです。
冷暖房が普及し、暑ければエアコンを、寒ければ暖房のスイッチ一つですぐに快適な環境となるいまの家。
それに加え、テレビゲームやパソコン画面上でのインターネットのやりとりが今の子供達にとっては当たり前になっている現代、外に出る必要がなくなってきているのです。
その結果、誰にも会わない生活に慣れてしまい、人間関係の希薄さに鈍感になってしまうのです。
これは大人にも言えることで、人間関係の希薄さがもたらす引きこもりや非人間的な犯罪も元を正せば『住まいのありかた』に大きな関係があるのではないでしょうか。

こんなに風通しが良いと、エアコンも必要ありません。
風研究所では、住まいと風の関わりが、これらの問題を解決する一つの鍵になると考えています。
窓を閉めカーテンを引き、昼間でも人の気配が感じられない家よりも、窓を開け光が差し込む明るい家で暮らす方が、住む人の心と身体の成長に大きく良い面で影響を与えることは言うまでもありません。
窓を開けることで外気と光が入ってきます。時にそれは風に乗った草花の香りだったり、人の話し声だったり、近所の家のご飯の匂いだったりすることもあるでしょう。
新鮮な空気を取り入れて、外の気配を感じつつ、心身ともに健やかに暮らすことが本来の住まい方であると私たちは思います。
家は、人が一日の長くを過ごす場所です。住まいの風通しをよくし、外界に心を開く生活を多くの人にご提案・ご提供したいのです。

住宅の気密性による換気の必要性が取りざたされている現代にこそ、『風を通す住まい造り』が建築業に携わる私たちのなすべきことではないでしょうか。
風に関するお問い合せは、
布施勝彦までお気軽にお問い合せ下さい。
